京都市小規模保育協議会について
核家族化や女性の社会進出が進み、働き方もますます多様化するいま、働きながら子育てをしていくことは、容易なことではありません。また、親が心にゆとりをもって育児をすることは、子どもの心の安定にとても大切なことです。
私たち小規模保育事業所は、このことを踏まえ、家庭・保護者・子どもそれぞれにしっかりと寄り添う保育・子育て支援を行います。人としての基盤を形成する0・1・2歳は個々のかかわりがいっそう大切な時期です。私たちは、この時期に、小さい規模であることを活かし、家庭に近い環境で丁寧に子どもに寄り添い、あたたかく成長を見守ります。保護者の皆様が安心して子どもを預け、悩みを相談し、頼れることが小規模保育の魅力です。
仕事と子育てを両立する中、先生方は日々時間に追われている私たちと温かく寄り添ってくださり、親として成長する手助けをしてもらっています。また、子どもは家庭ではできないたくさんの経験をして毎日楽しく過ごしています。子どもの成長を見守りながら、一緒に子育てをしてもらっていると感じています。
毎日子どもたちに笑顔で接するためには、心から「子どもがかわいい!保護者のみなさんをしっかりサポートしてあげたい!保育士になって本当によかった!」と思えることが大切です。そんな気持ちを持ち続けられるためには、職場環境はとても大事です。同じ思いをもった保育士さんが集まり、家庭的なあたたかい保育でゆったりと関わる時間を大切にしています。
保育士として一人ひとりのチカラを発揮し、お互いがフォローしあえる小さなチームで、自分たちがやりたいと思う保育を行います。行事に追われることなく、子どもたちと同様、先生たちも毎日がたのしい!と思える環境の中、全ての職員、子どもたち、保護者が一緒に育ち合う関係を築いています。
施設型の保育園で働いていましたが、行事の準備や書類などの業務に追われてしまい、思い描いていた保育ができない日々でした。小規模保育園に転職してからは、保護者の方と子育てについてゆっくりお話しすることができて、保育が楽しく笑顔いっぱいの子どもたちと充実した毎日を過ごしています。
「今、小規模園に何が求められているのか」「我々はどういった環境にいるのか」など、小規模保育をめぐる社会情勢や京都市の状況、幅広い保護者のニーズを運営者自身が確認し合える機会は重要です。
私たちは、このことに応えるため、保育内容のみならず、安定した運営、職員の育成・処遇の改善、地域性に応じた制度の在り方など多様なテーマについて一緒に考え、外部に発信し、お互いが協力する会です。
京都市全体の子育てを小規模保育の視点で考え、思いを共にする仲間との情報共有や意見交換を通じて、それぞれのスキルを高め、互いに成長することをめざしています。
経営・運営面で相談できるところがあればと入会しました。開設した当初は、行政に提出する書類や処遇改善、衛生管理のことなど不明点が多かったのですが、会員の皆さんにアドバイスをいただき、心強く感じています。また、交流会などでも楽しく情報交換しながら横のつながりを広げていくことができました。